リシャール・ミルは、フェラーリとのコラボレーションモデル「RM UP-01 フェラーリ」を発表した。厚さ1.75mmという超薄型ケースをもつ新作は、世界限定150本。価格は予価2億4700万円。 リシャール・ミルが薄型時計に突如参戦 2022年 リシャール・ミル新作 RM 61-01 コピー ヨハン・ブレイク アルティメット エディション 21031130 RM 61-01 ヨハン・ブレイク アルティメット エディション Ref:RM 61-01 ケース径:縦50.23×横42.70mm ケース厚:15.84mm ケース素材:ホワイトクオーツTPT®×カーボンTPT® 防水性:50m ストラップ:ブラックラバー ムーブメント:自動巻き、Cal.RMUL2、24石、約55時間パワーリザーブ 仕様:時・分・秒表示、シースルーケースバック 限定:世界限定150本 リシャール・ミルは、フェラーリとコラボレーションモデルしたブランド史上最薄の機械式腕時計「RM UP-01 フェラーリ」を発表した。 リシャール・ミルとフェラーリによるパートナーシップの締結発表から1年半弱。サプライズはRM UP-01の圧倒的な薄さだ。厚さ1.18mmの手巻きムーブメント「Cal.RMUP-01」を搭載するケース厚はわずか1.75 mmしかない。 とにかく衝撃的だ。1.75mmという厚さはブルガリ「オクト フィニッシモ ウルトラ」のケース厚1.8mmよりも更に0.05mmも薄いのである。超薄型時計というジャンルは元々、薄型時計を得意としていたピアジェと、10年間にわたってオクト フィニッシモシリーズを拡張し続けてきたブルガリの2社が鎬を削ってきたフィールドだ。そこに“エクストリームウォッチ”を標榜し、高い耐衝撃性能を追求してきた、薄型時計とは無縁とも言えるリシャール・ミルが突如参戦したのである。大事件と言えるだろう。 最大の驚きは、初挑戦とも言える超薄型モデルを150本も生産し、販売すること。この手のモデルはそのスペックを実現すべく、ひとつひとつのパーツ製造やアッセンブリーにおける部品公差を非常に厳しく設定しているため、数を多く作ることが困難だ。これまで薄型時計の経験がなかったリシャール・ミルが単にコンセプトモデルとしてRM UP-01 フェラーリを発表するに留まらずに、150本生産するということには大きな意義がある。 ではRM UP-01 フェラーリは1.75mmというケース厚をどのように実現しているのか。ひとつは51.00×39.00mmというケースサイズに対して、ムーブメントを可能なだけ広げ(41.45×28.85mm)、できるだけパーツを重ねないように水平に配すというオーソドックスな手法を取っていることが分かる。ムーブメント画像を見ると、各輪列や脱進調速機まわりが、見事に重なりをもたないように配置されているのだ。 加えて、ウルトラフラット脱進機と呼ばれるチタン製可変慣性テンプを備えた新開発の脱進調速機を開発した。これはスイスレバー式脱進機が用いる耐衝撃機構のダートとセーフティーローラーを省くことによって脱進機自体の厚みを抑えたものだ。しかしリシャール・ミルによれば、耐衝撃性能に関しては既存のスイスレバーと同等とのことである。 […]